2025年4月13日から10月13日までの185日間、大阪の夢洲地区で「2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)」が開催されます。この国際的な祭典は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに掲げ、世界中の叡智と技術が集結し、未来の社会像を提示する場となるでしょう。多様なパビリオンやイベントが企画される中で、日本の伝統的な縁起物である「招き猫」が、万博の公式グッズや特別な工芸品として注目を集めています。
招き猫と万博の出会い
招き猫は、古くから日本で商売繁盛や開運招福の象徴として親しまれてきました。前足を上げて人を招くその姿は、多くの福を呼び込むと信じられ、店舗の入り口や家庭の玄関に飾られてきました。この招き猫が、世界中から人々を呼び込み、未来を創造する大阪・関西万博と結びつくことは、まさに象徴的です。万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」は、一人ひとりが自らの可能性を最大限に発揮し、持続可能な社会を共創することを目指しており、招き猫がもたらす「幸運」や「繁栄」の願いは、この壮大なテーマと深く共鳴します。
公式グッズとしての招き猫
大阪・関西万博では、公式ライセンス商品として「招き猫マスコットぬいぐるみ」が販売されています。このぬいぐるみは、万博のテーマカラーを盛り込んだデザインが特徴で、ボディには万博のテーマに含まれる「Lives」の文字が刺繍され、招き猫が抱える小判には公式ロゴマークが配されています。万博らしさを随所に散りばめたデザインは、来場者にとって記念すべきお土産となることでしょう。
さらに注目すべきは、「EXPO2025 Maneki Neko LH」という特別な公式ライセンス商品です。これは単なるマスコットではなく、日本の伝統技術と先端技術が融合した「手仕上げの未来工芸」として位置づけられています。この招き猫は、石川県の輪島塗の漆職人と富山県の高岡の職人が協力し、制作されました。被災を乗り越えた輪島の漆職人によって施された奥深い漆の艶と、レーザーカットで精緻に表現された螺鈿(アワビ)の繊細な光彩が特徴です。さらに、3Dプリント技術による造形が融合しており、伝統と先端技術が見事に調和した作品となっています。
この「EXPO2025 Maneki Neko LH」には、「幸運の輪を世界へと広げる願い」が込められています。左手を上げて集客を、黒漆で魔除けを、そして漆自体が幸運を象徴するとされ、単に福を招くだけでなく、世界中の人々に幸せが広がることを祈念するアート作品として制作されました。異なる伝統産地の職人たちが連携し、産地の壁を越えて新たな価値を創出するこの取り組みは、万博が掲げる「いのちを高める」共同の挑戦を具現化していると言えるでしょう。
万博のテーマと招き猫の願い
大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、「Saving Lives(いのちを救う)」「Empowering Lives(いのちに力を与える)」「Connecting Lives(いのちをつなぐ)」という三つのサブテーマによって具体化されます。 招き猫が象徴する「福を招く」という願いは、これらのテーマと深く結びつきます。人々が健康で豊かな生活を送り、それぞれの可能性を最大限に引き出し、そして互いに繋がり合うことで、より良い未来社会を築いていくという万博のメッセージは、招き猫がもたらす幸運のイメージと重なります。
特に、「EXPO2025 Maneki Neko LH」に見られる伝統工芸と先端技術の融合は、万博が提示する「未来社会のデザイン」そのものです。過去から受け継がれてきた技術と、最先端の技術が手を取り合うことで、持続可能で革新的な未来を創造できるというメッセージが込められています。この招き猫は、日本の文化的な豊かさと、未来への探求心を世界に発信するシンボルとなるでしょう。
2025年大阪・関西万博 開催概要
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)は、以下の日程と場所で開催されます。
- 開催期間:2025年4月13日(日曜日)から2025年10月13日(月曜日)まで(185日間)
- 開催場所:大阪府大阪市夢洲地区
- テーマ:「いのち輝く未来社会のデザイン」
チケット料金について
万博への入場チケットは、さまざまな種類が用意されています。年齢区分は2025年4月1日時点の満年齢が適用され、3歳以下のお子様は無料ですが、「3歳以下無料券」の取得が必要です。
- 一日券:会期中いつでも1回入場可能なチケットです。
- 大人(満18歳以上):7,500円
- 中人(満12歳以上17歳未満):4,200円
- 小人(満4歳以上11歳未満):1,800円
- 平日券:土日祝を除く平日に1回入場可能なチケットです。
- 大人(満18歳以上):6,000円
- 中人(満12歳以上17歳未満):3,500円
- 小人(満4歳以上11歳未満):1,500円
- 夜間券:会期中いつでも17時以降に1回入場可能なチケットです。
- 大人(満18歳以上):3,700円
- 中人(満12歳以上17歳未満):2,000円
- 小人(満4歳以上11歳未満):1,000円
なお、通期パスや夏パスなど、一部の複数回入場パスは2025年8月14日をもって販売を終了しています。 チケット購入の際は、最新の販売状況や来場日時予約の必要性について、公式ウェブサイトなどで確認することをお勧めします。
まとめ
2025年大阪・関西万博は、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、多様な文化と技術が交差する国際的なイベントです。この万博において、日本の伝統的な縁起物である招き猫が、単なるマスコットに留まらず、公式グッズや特別な工芸品としてその存在感を示しています。
大阪万博 招き猫 招き猫と万博の出会いについてまとめました
大阪・関西万博の公式グッズとして登場する招き猫は、万博のテーマカラーをまとい、公式ロゴや「Lives」の刺繍が施された可愛らしいマスコットぬいぐるみとして、来場者の記念品となるでしょう。さらに、輪島塗の漆と高岡の螺鈿、そして3Dプリント技術を融合させた「EXPO2025 Maneki Neko LH」は、伝統と先端技術が織りなす「手仕上げの未来工芸」として、万博の掲げる「未来社会のデザイン」を具体的に表現しています。この特別な招き猫には、「幸運の輪を世界へと広げる願い」が込められており、福を招くという古くからの願いが、万博の壮大なテーマと合致しています。2025年4月13日から10月13日まで開催される万博では、一日券、平日券、夜間券など多様なチケットが用意されており、大人一日券は7,500円、平日券は6,000円、夜間券は3,700円となっています。招き猫がもたらす幸運の象徴は、世界中から集まる人々にとって、未来への希望と喜びを運ぶ存在となることでしょう。